足首を捻った…捻挫?骨折?病院へ行く目安「オタワアンクルルール」とは

「段差で足を踏み外してしまった」
「スポーツ中に足首をひねった」
「足首が腫れているけれど、歩くことはできる」

このようなとき、

「ただの捻挫だから大丈夫かな?」

と思ってしまうことはありませんか?

足首のケガでは捻挫が多くみられますが、なかには骨折が隠れていることもあります。

そこで医療現場で、足首や足部の骨折の可能性を評価し、X線検査が必要かどうかを判断する際に使われている方法のひとつが、

「オタワアンクルルール(Ottawa Ankle Rules)」

です。

今回は、足首を捻ったときに知っておきたい「受診を考えるポイント」について、できるだけ分かりやすく解説します。


目次

「歩けるから骨折していない」とは限りません

足首を捻ったあと、

「歩けるから骨折ではないだろう」

と考える方もいらっしゃいます。

しかし、歩けるかどうかだけで骨折の有無を判断することはできません。

腫れや内出血、痛みの強さだけでも、捻挫なのか骨折なのかを正確に見分けることは困難です。

大切なのは、ケガをした状況や痛みの場所、骨を押したときの痛み、荷重できるかなどを総合的に確認することです。


オタワアンクルルールとは?

オタワアンクルルールは、急性の足首・足部の外傷に対して、骨折の可能性を評価し、X線検査を行う必要があるかを判断するために開発された臨床判断ルールです。

ポイントは、

「これに当てはまったら骨折である」と診断するものではない

ということです。

むしろ、骨折を見逃さないためのスクリーニングとして利用されています。


足首で確認するポイント

足首周辺に痛みがある場合、主に次の部分を確認します。

① 外くるぶしの骨に強い圧痛がある

外くるぶし(外果)の後ろ側から先端付近の骨を押したときに、はっきりとした痛みがあるかを確認します。

② 内くるぶしの骨に強い圧痛がある

内くるぶし(内果)の後ろ側から先端付近についても、骨を押したときの痛みを確認します。

③ 4歩歩くことができない

ケガをした直後や評価時に、体重をかけて4歩歩くことができるかも重要な判断材料になります。

これらに該当する場合には、骨折の可能性を考えて医療機関での画像検査を検討します。


足の甲側にも確認する場所があります

足首だけではなく、足の甲から外側に痛みがある場合には、さらに確認するポイントがあります。

④ 第5中足骨の付け根に圧痛がある

足の外側、小指につながる第5中足骨の付け根は、足首を捻った際に骨折することがあります。

この部分を押して強い痛みがある場合は注意が必要です。

⑤ 舟状骨に圧痛がある

足の内側にある「舟状骨」という骨も確認します。

この部分に明確な骨性圧痛がある場合も、足部の骨折を考慮するポイントになります。


オタワアンクルルールに当てはまったら骨折?

ここはとても重要です。

オタワアンクルルールに当てはまったからといって、骨折が確定するわけではありません。

「骨折の可能性があるため、X線などの画像検査を検討したほうがよい」という判断につなげるためのものです。

反対に、このルールだけを使って自己判断で「骨折ではない」と断定することもおすすめできません。

痛みや腫れが強い、変形がある、しびれや感覚異常がある、症状が悪化しているなどの場合には、ルールにかかわらず医療機関への受診が必要になることがあります。


「捻挫だから大丈夫」と放置しないことも大切です

骨折がなかったとしても、足首の捻挫では靱帯などを傷めている可能性があります。

捻挫は「骨が折れていないから大したことがない」というものではありません。

損傷の程度によっては、適切な処置やリハビリを行わないことで、

  • 足首の痛みが長引く
  • 腫れがなかなか引かない
  • 足首に不安定感が残る
  • 同じ場所を何度も捻る

といった問題につながることがあります。

そのため、骨折の有無だけではなく、どの組織をどの程度傷めているのかを評価することが重要です。


まんぷく整骨院では「施術してよい状態か」も大切にしています

足首を捻って来院された場合、いきなり施術を始めるのではなく、まず受傷した状況や腫れ、圧痛、歩行状態などを確認することが大切です。

骨折などが疑われ、画像検査が必要と考えられる場合には、整形外科などの医療機関への受診をご案内します。

そして、骨折などの可能性を適切に確認したうえで、捻挫などに対して必要な施術や回復に向けたサポートを行っていきます。

「整骨院でみてもらって大丈夫なのか、それとも病院へ行ったほうがいいのか分からない」

そんなときも、まずはご相談ください。


まとめ|足首を捻ったら「どこが痛いか」を確認することが大切

足首を捻ったとき、

「歩けるから大丈夫」
「少し腫れているだけだから捻挫だろう」

と自己判断するだけでは、骨折などを見逃してしまう可能性があります。

オタワアンクルルールでは、

外くるぶし・内くるぶし・第5中足骨基部・舟状骨の圧痛と、4歩歩けるかどうか

などを確認します。

ただし、これはあくまで画像検査の必要性を判断するための臨床判断ルールのひとつです。

ご自身で骨折の有無を診断するためのものではありません。

足首を捻ってから痛みや腫れが強い場合や、「これくらいなら大丈夫かな?」と判断に迷う場合は、無理をせず早めに専門家へ相談しましょう。


※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断を行うものではありません。ケガの状態によっては、オタワアンクルルールにかかわらず医療機関での診察や画像検査が必要になる場合があります。

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この記事を書いた人

Satoshi Ogasawaraのアバター Satoshi Ogasawara 訪問部門隊長

小笠原 智(はり師・きゅう師)
患者様一人ひとりに寄り添い、「安心を届ける施術」を心がけています。身体だけでなく心にも寄り添い、笑顔で毎日を過ごせるようサポートいたします。

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