第2話| 事故当日起きた出来事

今回は、交通事故が起きた当日に何があったのかをお話ししたいと思います。
事故が起きたのは、7月8日の夜21時過ぎでした。
私は普段、スポーツ自転車に乗っています。4月から自転車の交通ルールがより厳しくなったこともあり、普段から「車道を走る」というルールを意識して走行していました。
その日は、いつもの北習志野院ではなく、新船橋院で勤務しており、仕事を終えて北習志野院へ戻る途中でした。帰り道は普段と変わらない、何度も通っている道。北習志野駅前の通りは交通量が多く、停車している車も多い場所です。
私はいつものように車道を走行していました。左側には停車している車、右側には走行中の車。その間を慎重に走っていました。右側を走る車に接触しないよう少し左寄りを走りながら、「いつも通り安全に帰ろう」と思っていました。
その時でした!
停車していた一台の車の横を通り抜けようとした、本当に一瞬の出来事でした。
突然、車のドアが開いたのです!!
その瞬間、頭の中は真っ白になりました。
「えっ…!」
そう思った時にはもう遅く、ブレーキをかける時間も避ける時間もありませんでした。そのままのスピードで車のドアに激突。私は自転車ごと大きく吹き飛ばされ、車道へ投げ出されました。
何が起きたのか理解できませんでした。気が付くと、自分は車道に倒れていました。幸いにも後続車が来ていなかったため、二次被害にはなりませんでした。
もしあの時、後ろから車が来ていたら…
そう思うと、今でも本当に恐ろしくなります。
体を起こそうとした瞬間、全身に激しい痛みが走りました。特に右肩は激痛で、腕を少し動かすことすらできませんでした。事故直後はアドレナリンが出ていたからなのか、それほど痛みを感じませんでした。
ですが、時間が経つにつれて痛みはどんどん強くなり、身体中が悲鳴を上げているようでした。駅前ということもあり、事故を目撃された方が何人も駆け寄ってきてくださいました。
「大丈夫ですか?」
「起き上がれますか?」
「救急車を呼びましょう!」
本当にたくさんの方が声を掛けてくださいました。あの時、助けてくださった皆様には感謝しかありません。ですが、その時の私は完全にパニック状態でした。自分の身体が痛いにもかかわらず、真っ先に考えたのは
「相手の方は怪我をしていないだろうか。」
「自分が事故を起こしてしまった…。」
ということでした。
事故の経験がない私は、何をすればいいのか全く分かりませんでした。救急車を勧められても、
「まずは警察を呼ばなければ。」
その考えしか浮かびませんでした。今思えば、自分の身体をもっと優先してもよかったのかもしれません。でも、その時はそれほど冷静ではいられませんでした。
こんな大きな交通事故は人生で初めて。
「まさか自分が交通事故に遭うなんて。」
その思いで頭の中がいっぱいでした。
警察が到着するまでの時間は、とても長く感じました。その間にも右肩の痛みはどんどん強くなり、腕は全く動かせなくなっていました。身体のあちこちも痛み始め、立っていることすらつらい状態でした。
警察の方が到着した頃には、右肩の痛みが限界に達し、うずくまることしかできませんでした。そこで初めて、救急車を呼ぶことになりました。職場が近かったこともあり店舗へ連絡すると、社長もすぐに駆けつけてくださいました。
救急車に乗った時、不安で胸がいっぱいでした。
「これから自分はどうなるんだろう…。」
そのことしか考えられませんでした。
救急車で病院へ向かう途中も、最初は痛くなかった場所まで次々と痛み始めました。身体中が痛く、呼吸をするだけでもつらい状態でした。病院へ到着すると、すぐにレントゲンなどの検査を受けました。そして医師から告げられた診断は、
右鎖骨骨折…
さらに全身に擦り傷や打撲もありました。
その言葉を聞いた瞬間、
「骨折…。」
という現実を受け入れることができませんでした。
検査が終わり、
「今日は一度帰宅して、明日の朝一番で外来を受診してください。」
と言われました。
でも、その時の私は
「今日は眠れるのかな。」
「仕事はどうなるんだろう。」
「治るのかな。」
そんな不安しかありませんでした。
これまで交通事故で来院された患者様をたくさん施術してきました。ですが、自分自身が事故に遭って初めて、交通事故は身体の痛みだけではなく、精神的な不安も本当に大きいものなのだ。ということを身をもって実感しました。
家に着いたのは夜中の1時過ぎ。
横になって目を閉じても、事故の瞬間が何度も頭に浮かびました。身体は痛い。気持ちは落ち着かない。これからのことを考えると、不安でいっぱいでした。結局、その日はほとんど眠ることができませんでした。
交通事故は、本当に突然起こります。
「自分は大丈夫。」
「今日はいつも通りだから。」
そう思っていた日常が、たった数秒で大きく変わってしまいました。今回の経験を通して、交通事故は決して他人事ではないということを心の底から実感しました。私の体験が、少しでも交通事故の怖さや、安全運転・安全確認の大切さを考えるきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。



