第4話|身体に現れた症状

今回は、交通事故後に私の身体に現れた症状についてお話しさせていただこうと思います。
交通事故に遭うと、その場ですぐに痛みが出始めると思われる方も多いかもしれません。
ですが、実際に経験してみると、それだけではありませんでした。
事故直後と数時間後、そして翌日では身体の状態がまったく違っていたのです。
私自身が体験したことを、少しでも皆さんの参考になればと思いお話しさせていただきます。
事故直後、一番最初に感じたのは、
右肩の激しい痛みでした…。
右肩は全く上げることができず、少し動かそうとするだけで強い痛みが走りました。
その場で立っていることも難しく、救急車を呼んでいただくことになりました。
救急車が到着するまでの時間は決して長くなかったと思いますが、私にはとても長く感じました。
痛みがあまりにも強く、その場でうずくまることしかできませんでした。
「何が起きたんだろう…」
「肩は動くようになるのだろうか…」
そんなことばかり考えていました。
今思い返しても、あの時の痛みと不安は本当に忘れられません。
ただ、不思議だったのは、その時は右肩以外の痛みをほとんど感じていなかったことです。
もちろん、実際には身体のあちこちに衝撃を受けていたはずです。
ですが事故直後は、緊張・興奮・パニック状態
になっていたこともあり、他の痛みを感じる余裕がありませんでした。
交通事故では、身体が極度の緊張状態になることでアドレナリンが分泌され、一時的に痛みを感じにくくなることがあると言われています。
まさに私もその状態だったのだと思います。
そのため、事故直後は「肩だけが痛い」と感じていても、実際には他の部位にも負担がかかっていたのだと後から気づきました。
病院へ搬送され、診察を受けた時点では、
・右肩
・右腰の擦り傷
この2か所の痛みが特に強く出ていました。
レントゲンやCTなどの検査を受けましたが、
少し身体を動かすだけでも激痛。
検査台へ移動するだけでも本当に大変でした。
看護師さんやスタッフの方に支えていただきながら、なんとか検査を受けたことを覚えています。
「こんなに痛くて本当に大丈夫なのだろうか。」
「元通りに動けるようになるのだろうか。」
そんな不安で頭の中はいっぱいでした。
痛みが強いと、ただ横になることや座ることさえつらくなり、普段当たり前にできている動作がどれほど大切なのかを痛感しました。
そして検査結果を聞いた時、
医師から告げられたのは
「右鎖骨骨折です。」という言葉でした。
さらに、
「手術が必要になる可能性があります。」
とも説明を受けました。
その瞬間、頭の中は真っ白になりました。
もちろん骨折したことだけでも十分ショックでした。
ですが、それ以上に
「手術…?」
という言葉が強く心に残っています。
・入院になるのか…
・仕事はどうしよう…
・いつ復帰できるのだろう…
・日常生活は送れるのだろうか…
次から次へと不安ばかりが浮かび、痛みだけでなく精神的にも非常につらい時間でした。
事故の直後は気が張っているため何とか耐えられていても、診断結果を聞いた瞬間に現実を突きつけられたような感覚になりました。
その日は応急処置をしていただき、
「今日は帰宅して、明日の朝一番に外来へ来てください。」
と言われました。
その言葉を聞いた時に最初に思ったのは、
「本当に家で寝られるのだろうか…。」
ということでした。
右肩は全く動かせず、少し体勢を変えるだけでも激痛。
家に帰っても、横になることさえ苦労しました。
車の振動や、ちょっとした動きでも痛みが響き、帰宅するだけでもかなりの負担でした。
結局その夜は、
痛みと不安でほとんど眠ることができませんでした。
時計ばかり見ながら朝を迎えたことを今でも覚えています。
眠れないまま朝を迎えると、身体の痛みだけでなく、気持ちまでどんどん落ち込んでしまうことを実感しました。
そして翌朝。
さらに驚いたことがありました。
事故当日はほとんど感じなかった場所まで痛みが出始めたのです。
・頭
・首
・腰
・肘
・手の指
・足の指
身体中が痛くなり、
ベッドから起き上がるだけでも一苦労でした。
寝返りを打つだけでも痛い。
歩くのもつらい。
改めて交通事故の衝撃の大きさを実感しました。
「昨日より痛い…」
そう感じる部分が増えていくたびに、不安もどんどん大きくなっていきました。
現在もまだ痛みが残っている部分があります。
私は鍼灸師として、これまで交通事故に遭われた患者様を施術させていただく機会が何度もありました。
その中で、
「交通事故の痛みは後から出ることがあります。」
と患者様へお伝えしてきました。
ですが、自分自身が事故に遭ったことで、
「本当に後から痛みが出るんだ。」
ということを身をもって経験しました。
知識として知っていることと、実際に体験することはまったく違いました。
交通事故直後は身体が緊急状態にあるため、本来感じるはずの痛みを感じにくくなることがあります。
そのため、
「今は痛くないから大丈夫。」
と自己判断してしまうのはとても危険だと感じました。
事故後は、少しでも違和感があれば早めに受診することが大切だと、改めて強く思いました。
今回、自分自身が交通事故を経験したことで、身体だけではなく心にも大きな負担がかかることを痛感しました。
事故直後は症状が軽く思えても、時間の経過とともに痛みが強くなったり、新しい症状が現れたりすることは決して珍しくありません。
だからこそ、交通事故に遭ってしまった際は、その場では大丈夫だと思っても必ず医療機関を受診し、自分の身体をしっかり診てもらうことが本当に大切だと感じています。
私の経験が、これから万が一交通事故に遭われた方や、ご家族・ご友人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



